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第5章「低資金でオーナーに」
・リスクも小さい施設内開業のススメ
・win-win-winの関係とは
・85%を占める個人事業者
・「ワクワク」が続くサロン経営を
・30歳で月収100万円になる
・相乗効果のある独立をしよう
プチオーナーになる
リスクも小さい施設内開業のススメ
資金を殆どかけずサロンオーナーになる方法は、いくつかあります。居抜き物件、共同経営、施設内開業などがあります。
居抜き物件とは、エステティックサロンやリラクゼーションサロンが閉店撤退した場所をそのまま(もしくは一部リニューアル)使い開業することです。物件のタイミングにもよりますが、マシーンや内装もそのまま活かせることもあるため、費用はほとんどかけず小さいリスクで開業することができるのです。
共同経営とは、同業のパートナーを見つけ、複数人で開業します。これに関しては第3章で解説した方法です。
成功への近道は施設内開業
資金の少ない個人エステティシャンが成功しやすい方法に施設内開業があります。施設内開業とは、スポーツクラブ、温浴施設、ホテル、会社などに一部のスペースを提供してもらい、開業します。他の表現でいうと、それらの施設にサロンの運営を委託され開業します。リスクが小さい理由は、店舗やテナントを借りて開業するのに比べて、とても低いコストで開業できる点です。店舗やテナントを借りると、基本的に賃料の約10ヶ月分程度の保証金や、内装工事を行うためのコストが必要だといわれています。そこにグレードの高い雰囲気作りのため、内装にこだわるとすると、さらに費用はかさみます。また、内装工事がされていないテナントを借りる場合なら、内装費のなかに水周り、トイレ、床、出入り口の扉、エアコンなどの設置のため、費用もかかってくきます。その点施設内開業では、内装費もほとんどかけることなく装飾品などでサロンの演出をすることができます。水周り、トイレ、床、エアコンなどは、当然ながら最初から完備されています。このように開業にまつわる初期費用をかけずに、運営は自分のサロン同様にできるのです。
また運営に関しても得な事があります。予約受付業務も付随施設のフロントで行うシステムが導入されているとすると、自分は施術のみに専念すればいい環境が手間無しにつくられていきます。このような開業スタイルが施設内開業で別名”プチオーナー開業”と呼ばれています。
この場合には利用者、施設提供者、運営委託者側のどれかに費用や労力のしわよせがくることがなく、三者でwin-win-winの関係作りができるしくみなのです。
お客様にもメリットがある、異業種間でのコラボレート
win-win-winの関係とは
お互いの相乗効果が計れる開業スタイルの施設内開業は、利用者、施設提供者、運営委託者間でwin-win-winの関係作りができます。異業種間なので、お客様層も違います。ですからお客様のの取り合いになることもなく、相互にサポートや支援ができ、継続的に上手くいくというわけです。また同じ客層の会社の販促に協力することで、他社の顧客を自分の顧客にするという、効率のいいマーケティングが可能です。まさに相乗効果です。
他社に貢献する仕組みをつくれば、新規顧客は広告を作らなくとも集まるのです。少ない資本で独立できるため、浮いた余剰分があれば、運営資金に充当できます。
以上の理由から施設内開業は異業種とのコラボレーション事業として、お互いの強みを最大限に活かすことができるとおわkりいだけましたでしょうか。
施設内開業において販促支援の具体的な事例をご紹介いたします。
●美容室内での開業の場合
1.美容室のお客様へのキャンペーンとして、人数限定で1回のフェイシャルが無料サービスとして受けられる特典を付けそこから顧客を獲得するケース。
2.美容室のお客様にお肌の手入れやホームケアの小冊子をつくり、試供品の化粧品で簡単デモンストレーションを行うことによって顧客を獲得するケース
●スポーツクラブ内での開業
1.スポーツクラブにいらっしゃるお客様を対象に、スポーツ後の疲労をとるマッサージ、お肌の手入れなどのセミナーをすることで販促活動をし、顧客化を図る。また共同広告を出したり、館内放送で呼びかけてもらうなど。
このようにきちんとしたコラボラーションでの協力関係ができているので、1台のベッドでも商売ができ、お互いにメリットがあり、継続的な発展ができるのです。そのためには、効果で感動させる技術の力量と、お客様とのコミニケーション能力が問われます。ビフォー・アフターの違いがわかる技術が、顧客化やリピート率向上のポイントとなります。
「個」売りはオリジナルサービスを提供できる
85%を占める個人事業者
エステティック業界の独立開業のスタイルは85%が個人での開業です。開業し易さと、個人の色が出やすい業種、出しやすい業種であることがいえます。施術するエステティシャンが違えば、スクールで同じレッスンを受けていても、同じサロンで現場経験をしていても違いがあり、まったく同じ結果は出せない仕事なのが特徴なのです。だから、個人の長所や、売りを最大限に伸ばすし、他には真似できないオリジナルなサロンを演出することができるのです。特に大手サロンではできないことで、優位性を打ち出し差別化しましょう。
大手サロンでは、豪華な演出のサロンの中で、マニュアルに沿った施術や接客により施術サービスを提供していますが、大手サロンでは行うことのできない施術サービス、接客、アイデアを行うことで、個人エステティシャンでも十分大手サロンに対抗した魅力を打ち出すことが可能です。なぜならエステティシャンは1対1で接する時間が長く、エステティシャンそのものが商品だからです。その商品価値を上げることで、よりお客様から支持していただき、やりがいのある仕事を実現できます。
「集客・人材確保・スキルアップ」の仕組みをつくろう
「ワクワク」が続くサロン経営を
いつまでも楽しくワクワク継続できるサロンづくりを一言でいえば、集客・人材確保・スキルアップの三つの仕組みしっかりできているからです。ここではそれぞれについては、具体的に説明します。
[集客]
それは、インターネットやメールを使い自分自身で改善できるセルフケアの情報を、欲しいと思う方にのみ提供して、集客する方法を用います。この方法で、従来の3倍の反応を生み出すことができます。この反応があった方々へアンケートを実施したり、新しいサービスにちて聞いてみたりして、新規の居客様になっていただくのです。こうして何らかの媒体を利用し、情報に関心を持っていただいた方を対象に、安心感や親近感を持っていただいた上で、新規に来店していただくまでのステップとしていただくのです。
[人材確保」
1人で営業している場合は、関係ないと思いがちですが、もし急な病気や急な出来事があったらどうでしょう。ヘルプとして助けてもらえるエステティシャンがいれば、どれほど心強いことでしょうか。完全に1人で運営していくことはその間休業してお客様にご迷惑をおかけします。そのリスクを考えると、エステティシャン同士のつながり・ネットワークを通して、事前に人材を準備する必要があります。
また女性ですと「妊娠・出産」という人生の一大イベントに遭遇することもあります。もちろん複数でのエステティシャンで運営する場合であってもこれは、切実な問題です。では、人材やネットワークはどう確保したらよいでしょう。
卒業したスクールとの関係や、同窓生とのネットワーク、また勉強会仲間つながりなどはとても貴重です。その他に、勉強会組織への入会、同業者間ネットワークを構築など考えられることはいくつかあります。
[スキルアップ]
スキルアップセミナーに参加するのが一般的です。日本最大の美容のイベントである『ビューティワールドジャパン』や『ダイエット&ビューティ』などのコンベンションもあります。スキルアップから最新の情報収集までが可能です。最近ではネット環境がよくなりました。インターネットを活用して遠隔地でもスキルアップ可能なシステム『オンラインスキルアップセミナー』があります。
自宅やサロンにいながらにしてテクニックが学べます。講師への質問もリアルタイムにできる、画期的なスキルアップセミナーもあります。エステティシャンだけの勉強会の場として業界の情報提供やスキルアップ動画を収めたDVD販売、お金をもらいながら集客できるノウハウなど、貴重な情報をニュースレターなどにして毎月お送りする会員制の勉強会グループもあります。
成功したセラピストのやり方
30歳で月収100万円になる
これは施設内開業の事例の一つです。2坪弱の狭いスペースで毎月120万円以上を売り上げるスーパーセラピストの紹介です。
新興住宅地の駅近くのとあるスポーツクラブ内が開業場所です。施設内開業している30代の女性セラピストです。施術スペースは、女性ロッカールーム内の一部のスペースを借りて、ベッド1台置いてあるだけの狭い場所です。ロッカールーム内をパテーションで仕切ってあるだけのスペースなので、空調や室温、音響などはロッカールーム一体型の環境です。
この女性セラピストは自分自身でテナントを借りて開業し、お客様の集客が悪く窮地に追い込まれた経験があります。
付随施設のフロントでスポーツクラブの受付を兼ねて行ってもらえるために、運営に関しては、受付一般業務や予約受付業務、金銭の授受などの苦労がありません。施術のみに専念できています。施術メニューは、エステティックメニューのフェイシャルからマシーンを使用するテクニック、骨盤にアプローチする骨盤スリミングセラピー痩身メニューまであります。営業時間は平日11時・22時で、お休みは日曜、祭日と、長期休暇のお盆と正月です。
[セルライトマシーン・ルミセルタッチ・骨盤ダイエットストレッチ各30分]6300円
[ボディーメイキングスペシャル60分×24回]21万4000円
[サイズダウン60分×12回]12万6000円
[フェイシャルスペシャル60分×12回]12万6000円
[骨盤ダイエットストレッチ60分×12回]11万3400円
とごくシンプルなものになっていて、客単価は、約1万円です。
販促活動は、本人が単独で行ったり、施設側と共同で行ったりします。成功ポイントは、以下の点です。
1.様々な情報交換や紹介制度ができている。これは同じチームとしての仲間意識が芽生えているからです。
2.お客様に喜ばれる企画ができて差別化になっている。これも異業種の者同士のアイディアを出し合い協力しているからです。
3.スキルアップのための技術向上セミナーや個別指導が受けられるシステムがある。
4.運営者の相談窓口や協力者の存在があるため、運営する側の精神的な安心がある
5.自他共に向上する仕組みが出来上がっている。
協力者との好循環サイクルをつくりあげる
相乗効果のある独立をしよう
開業するときは、すべてを1人で行うことが多いものですが、比較的労力をかけずに開業する方法として、開業前に協力者のネットワークを構築することです。様々な部分で助け合い相互扶助の関係性を生み出すことが可能だからです。全く一人で開業しているとそうは行かないのが現実です。
また開業の準備をより効率的に行う方法として、アウトソーシングの考え方もあります。サロン開業、経営にまつわるものを、それぞれの得意分野でサポートしてもらい、自らは得意部門のみ、自らで行わなければならないことのみに特化して開業するスタイルを築けば、開業後の運営もスムーズになります。それが人と人との関係を利用して、相乗効果を発揮して行う方法なのです。
1.開業時の相乗効果
開業するために必要なものをすべてピックアップして、その中から助け合い相互扶助の関係性を生み出せるものを探し出します。例えばエステメーカーにメーカーサイドのPRサロン、提携サロンとしていただく方法です。お客様からのデータ収集、マシーンの見学案内などの協力をすることで、エステマシーンを安く提供してもらう方法です。
また、お花教室の先生やフラワーショップ、雑貨屋さんなどと提携して、お花や装飾品などの飾り物はを提供してもらいます。サロンにいらっしゃるお客様には、お花教室やフラワーショップ、雑貨屋さんのPRを行います。
前章でお伝えした施設内開業も、相乗効果を上手く活かした開業方法です。開業や運営に関連した異業種が集まり、お互いが相乗効果を生み出すシステムで、異業種同士まとまりチームプレーとして開業に協力していただけるのです。
2.運営時の相乗効果
集客の相乗効果は運営時に最も活かせるものです。サロンを開業すると、その後の運営は、集客することが一番のテーマになってくるのはおわかりだと思います。集客に一番重要なのは、地域の方々との連携です。商店会、婦人会、地域の経営者のみの集まりの会などに積極的に参加して、協力者のネットワークを構築する必要があるのです。
サロンオープニングパーティーなどを開催し、地域ネットワークの方々や、今までにお世話になっている方々を招待すれば、一挙に相乗効果を活かす協力者になっていただけるチャンスが増えます。
地域の商店や地域のフリーペーパーなどと提携して、PR告知の協力をしたり、地域にある異業種の会社などのスペースを借りて美容教室や健康教室を開催させていただいたりすることで、集客に弾みがつくものです。美容教室や健康教室を行なうことは、会社にとっても社員に対する福利厚生になり、大いに歓迎されます。その上集客が可能になるのです。
もう一つの相乗効果を発揮する具体的事例として、オンラインを活用することがあげられます。すなわち、インターネット環境を活用する方法です。その中の一つに、ネットサイトに健康系や美容系のポータルサイトがあります。代表的なものをあげると、
『オールアバウト』http://allabout.co.jp/
『健康サラダ』http://www.k-salada.com/
『ビューティーファン』http://beauty-fan.net/
『cocoico(ココイコ)』http://www.cocoico.mobi/frontpage/
『癒しナビ』http://i-navitv/などです。
これらのサイトはポータルサイトなので、非常に多くの美容や健康に関心の高い一般の方々が見ています。そのポータルサイトの連載を行うのです。ライターとして健康や美容のコンテンツを記事として提供する立場となります。報酬をいただけるうえに、条件が悪くても無料でサロン情報なども掲載できます。健康や美容のサイトで連載ライターとして情報発信しつづけることで、ネットからの集客が見込めます。
もう一つ、メルマガを活用する方法があります。電子メールで届く新聞・雑誌のような情報です。お客様に関心の高い得する情報をメールマガジンとして定期的に配信することで、見込み客を集めることができます。書いた原稿は本の出版原稿としても活用できます。